The Girl Next Door

インディアナポリスで実際に起こった事件を題材にしており、原作は小説。こんなに悲惨で、勇敢で、孤独な事件が起こっていたのか。まるで、身近な既知の少女が被害にあったかのように、リアルに胸を締めつける。悪く言うと、俗に言う鬱映画。視点を変えると、「ちいさなラブストーリー」なのだが。

意地悪なおばさんがしょうがなく引き受けた姉妹2人をいじめる物語。

始まりから終わりまで、光がない。ように見える。だがしかし、1つだけそれに似たものがあった。少年の存在だ。少年の真っ直ぐな想いから彼女を救おうとする。優しさ、温かさ、幼いながらの正義を感じた。

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記憶は、彼の胸に住み続けていた。
つらい思い出ならば、捨ててしまえばいいのに。しかし、彼は捨てなかった。記憶も思い出の品も。きっとそれは、この思い出が全て悲しい物ではなかったからだろう。きっと、残酷な事実の中に、彼に少女のことを思い出させ、彼の心を鋭く刺す何かがあり、温かいものが溢れるからだ。